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オバマのルール変更がNSAによるアメリカ市民の情報収集を政治利用するための扉を開いた

投稿日:2017年3月30日

<引用元:Circa News 2017.3.29>

(以下は元記事の抜粋、抄訳)

NSAは、2016年の夏以降に収集した情報から、公開されたアメリカ人の身元情報が付帯するレポートを誰が利用したかについて詳細を明らかにする記録を、今週早々に議会の委員会に引き渡すことになっている。

Ciraは情報活動の専門家にインタビューを行い、プライバシー保護の要件を緩和する事が記載された文書を確認することによって、身元公開の手続きを確認した。

NSAは何年もの間、アメリカ市民に対する偶発的な情報収集が他の政府機関によって使用されたり誤用されたりすることを防ぐための、厳しいルールに従うことを要求されてきた。そのルールには最小化として知られる手続きが要求され、そこでは傍受されたアメリカ市民の身元は「アメリカ人1号」のような言葉で置き換えられたり、黒塗りされたりした。

身元の公開を許可できる政府の上級職員は、例えばNSAの長官のような数名に限られていた。

しかしアメリカの情報機関は、過去10年で一匹狼タイプのテロリスト、外国のスパイ、電子的な世界のハッカーといった者たちを突き止める能力を懸念に強化していた。そこでブッシュとオバマは最小化のルールを緩和し、アメリカ市民についてNSAが収集した情報に対するアクセス権限を強め始めたのだ。手短に言えばオバマ政権は、最小化ルールに対する標準的な「例外」を作り出したということだ。

これらの緩和策の1つは2011年にエリック・ホルダー司法長官が、NSAによって偶発的に傍受されたアメリカ人の身元を共有するためにルールを取り決める、というメモをFISA(外国情報監視法)裁判所に送ったときに浮上した。裁判所はこのアプローチを許可した。

2015年にそれらのルールは、FBIだけでなく他の機関もNSAやFISAの傍受した生の情報に、アクセスできるようにする方法を決定するよう適合させられた。NSAとFBIはその未加工の情報を誰が要求してアクセスしたかという記録を、完全に保持しなければならないというのも要求される条件の一つであった。

そしてオバマは、辞任間際にレーガン時代の大統領令12333号に対して行った変更によって、アメリカのすべての情報機関が未加工の情報に対してアクセスできる道を開き、NSAの最小化されていない情報に対して過去最大級のアクセス権の拡張を行ったのだ。

アメリカ市民の身元を明かすための例外を要求し、許可することができる政府職員は実質的に増加した。NSAには傍受したアメリカ人の情報開示を許可できる幹部職員が20名おり、FBIにも同じ人数がいる。

ある情報活動のプロが示した仮定の例によれば、「選挙で大統領に決まったアメリカ人に祝辞を述べる外国の首脳に対して、選挙翌日に傍受した情報をNSAが持っているなら、傍受された人物が2016年のドナルド・トランプであるか2008年のバラク・オバマであるかを判別するのは難しい事ではないだろう」という事だ。

プライバシー保護を訴える人々の懸念と情報機関が知る必要性との間のどこに線引きし、あるいは線引きし直すのかが、ロシア、トランプ、そして公開された身元についての激しい議論によって今後数カ月のうちに決められることになりそうだ。

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