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独占記事:ロシア人弁護士がトランプ陣営と会う前に彼女を米国に入国させたのは司法省だった

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<引用元:ザ・ヒル 2017.7.12>

裁判所と司法省の文書、そしてインタビューによると、ドナルド・トランプの側近グループに入り込んだロシア人弁護士は、当初司法省によって「特殊な状況」の下で米国への入国を許可され、その後大統領の長男、議員、ジャーナリスト、そして国務省職員を巻き込むロビー活動に着手した。

Facebookより

この発覚の意味するところは、そのロシア=トランプ疑惑における最も新しく興味をそそる人物をビザなしで入国できるようにしたのは、オバマ政権の司法省であったということだ。

後にその弁護士の仲介者とトランプ陣営の間で起きた一連の出来事は、最後には大統領の長男を取り巻く論争へとつながった。

ドナルド・トランプ・ジュニア、大統領の義理の息子のジャレッド・クシュナー、そして当時の選対本部長ポール・マナフォートと2016年6月にトランプタワーで会談したわずか5日後に、ナタリア・ベセルニツカヤはワシントンでロシア政策に関する下院外交問題委員会の公聴会の最前列の席に現れたことが、公聴会のビデオに収められている。

彼女はまた、親ロシアのロビー活動に従事し、ワシントンDCのニュージアム(Newseum)のイベントに参加した。そのイベントではロシア支持者が、ロシアのウラジミール・プーチン大統領が非難し覆そうとしているマグニツキー法として知られている米国の人権法の基盤に異議を唱えた映画を上映した。

マグニツキー法は、プーチンの政権で不正を暴いたと主張したロシア人弁護士の死に関連した人権侵害とされていることを理由に、ロシアに経済的、また他の制裁を課したものだ。2012年に法律が成立した後、ロシアはアメリカ人がロシア人の子供を養子にできなくすることによって報復した。

ベセルニツカヤの活動について司法省に提出された外国代理人登録法の訴状によると、少なくとも5名の議会スタッフと国務省職員がその上映会に参加していた。

またベセルニツカヤは、下院ロシア政策監視小委員長のダナ・ローラバッカ―議員(共和党、カリフォルニア州)とその他の約20名のゲストと共に、共和党員が頻繁に訪れる会員制レストランでの夕食会に参加した。

ローラバッカー議員はザ・ヒルとの水曜日のインタビューで、「キャピタル・ヒル・クラブで約20名の夕食会がありました。そこで議員は私だけだったと思います。彼らはマグニツキーの問題について話し合っていました。しかし、それだけがテーマだったわけではありません。他にも多くことが話し合われていました。それで彼女はそこにいたと思いますが、彼女と私たちの間でどのような会話があったかは覚えていません。しかし彼女は席にいたということは分かります」と述べた。

ベセルニツカヤと元民主党議員のロナルド・デラムズを含むアメリカ人の仲間は、マグニツキー法を覆し、ロシアが停止してしまったアメリカ人によるロシア人子女の養子縁組を再開できるようにするために、他の議員たちに対してロビー活動を行っていたのだと思うとローラバッカーは述べた。

「これは他の問題と比べるとあまり熱心にロビー活動が行われていなかったと思います」と彼は述べた。

彼の元同僚議員だったデラムズについて、ローラバッカーはマグニツキー法と養子縁組の問題について話し合ったことを覚えていると述べた。「ロンと私は仲が良くて・・・彼はロビー活動家として雇われたに違いないと思いますが、私には分かりません。」

ベセルニツカヤのモスクワ事務所にコメントを求めたが、彼女から返事は得られなかった。デラムズの事務所にもコメントを求めたが彼からも返事はなかった。

しかし、今週初めのNBCニュースとのインタビューで、ベセルニツカヤはドナルド・トランプ・ジュニアと接触し、それがワシントンでの「マグニツキー法の背後の実情」を理解する議員とアメリカの政治家を獲得するためのロビー活動の一環であったことを認めた。

連邦裁判所の記録によると、その活動はアメリカ政府が当初ベセルニツカヤに入国を許可した限られた理由からは全くかけ離れたものだった。

そのモスクワの弁護士は、米国に合法的に入国するビザの発行を拒否されていたが、彼女の顧客であるロシア人実業家のデニス・カチーフが持つ企業の、ニューヨーク市での司法省による資産没収に対しての弁護に協力するという限定した目的のために、当時の司法長官ロレッタ・リンチから特別の臨時入国許可を受けた。

ベセルニツカヤの滞在許可は失効しそうになると2016年1月初めの法廷審問の中で、連邦検察官はベセルニツカヤの滞在延長の申し出に対して、臨時入国許可がどれだけまれなことであるか説明した。

「10月に政府は通常のビザ手続きを迂回して、臨時入国許可と呼ばれる特殊な入国許可を与えた」とポール・モンテレオーニ連邦副検事は2016年1月6日の審問中に判事に説明した。

「それは、特殊な状況下において法令によって司法長官が行うことを許可された裁量による行為です。この場合私たちは、カチーフ氏が証言できるようにするためにそれを行いました。そして彼のロシア人弁護士が協力のために入国できるように更なる便宜を図りました」と彼は述べた。

裁判が近づく中でそのロシア人弁護士が準備に協力して審理に参加できるように、司法省は彼女が米国に再入国できるようにすることに同意したのだとその検事は述べた。

裁判記録によると、裁判長は司法省にベセルニツカヤの臨時入国許可を、彼が訴訟の動きを決めるまでもう1週間延長するように求めていたことが分かっている。裁判所の記録にはその要求がどうなったか、またベセルニツカヤがその春以降どのようにして米国に滞在していたのか示す他の記録は無い。

ニューヨークの連邦検察庁は水曜日、彼らが臨時入国許可に基づいて2015年10月から2016年1月初めまでベセルニツカヤの入国を許可したことをザ・ヒルに認めた。

司法省と国務省は、そのロシア人弁護士がどのようにしてドナルド・トランプ・ジュニアとの会談とワシントンDCのイベントのために6月になるまで滞在していたのか直ちに説明することができなかった。

上院司法委員会のチャック・グラスリー委員長(共和党、アイオワ州)は、米国政府にベセルニツカヤがどのように入国したのかに関する全記録を提供するよう要求した。彼女の活動を更に解明することができるだろう。

ベセルニツカヤと接触した、或いは彼女の2016年の活動を監視していた6名のアメリカ人とのインタビューの結果、彼女の主要な目的の一つは議会と政治指導者、またそのいずれかが、2012年のマグニツキー法の廃止に関心を持っているかどうか、また少なくとも世界中の人権侵害を処罰するために2016年の議会で進められる新しい法律にマグニツキーの名前が使用されないようにできるかどうかを確かめることであったことが明らかになった。

「彼女とそのアメリカの仲間たちがマグニツキー法廃止のために、或いは少なくとも議会が検討していた国際的な法律から彼の名前が確実に取り除かれるのようにするためにロビー活動をしていたことは疑いの余地がありません」とアメリカ人実業家のウィリアム・ブラウダーは述べた。彼はマグニツキー法の支持者であり、ベセルニツカヤ、デラムズと他のアメリカ人当局者は、彼らの活動から外国代理人ロビー活動家として登録すべきだと主張して外国代理人登録法訴訟を起こしていた。

(中略)

2016年の夏に実施されたマグニツキー法の改名のためのロビー活動に詳しい消息筋によると、それはわずか1、2カ月の間に失敗に終わったという話だった。彼らはベセルニツカヤは英語を話すことができない、謎めいて招待のはっきりしない人物だと説明した。彼女はいくつかの会議に参加してはいたが、ロビー活動で正式な役割を持っていたかどうかについて彼らは困惑していた。

またその消息筋は、自分たちのベセルニツカヤとのやりとりはトランプ・ジュニアと同じだったと説明した。彼らは彼女が誰のために働いているのか、また彼女の動機が何なのか分からないと主張した。

「ナタリアはまったく英語を話しませんでした。これが洗練されたロビー活動だとは誰も言わないでしょう。私が経験した中で最も熟練していない活動でした。彼女がモスクワの情報機関の精鋭だとしたら、何も心配することはありません」と消息筋の一人は述べた。

 

(以下略)

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