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FBIには『癌』が巣食っている:マッケイブ副長官と係争中の元FBI捜査官が語る

投稿日:2017年8月31日

<引用元:CIRCAニュース 2017.8.30>

元FBI管理官ロビン・グリッツは、テロリストとテロ組織を追跡し、敵国に人質として囚われた米国人の捜索に明け暮れる過酷な日々を忘れない。グリッツの16年間のキャリアを見ると、まるでトム・クランシーのスパイ小説を読んでいるようだ。米国の最も有名なテロ事件や安全保障を脅かす事件の中には、意外にもFBIの女性捜査員が陣頭に立っていたものがあった。

グリッツは、一緒に働く仲間を長い間家族同然に考えていた。しかし、昇進すると、FBIの上級管理職が彼女の人生をめちゃくちゃにしてしまったのだとグリッツは語った。グリッツはFBIの情報分析とテロの専門家としてトップクラスの一人であったが、いつの間にか局幹部に目を付けられていた。その幹部の一人が、現在のアンドリュー・マッケイブ副長官であった。マッケイブは、7月にクリストファー・レイが長官に就任するまでFBI長官代理を務めていた。

5年たった今も、グリッツは判決が出るのを待っている。

グリッツは初めてカメラの前でインタビューを受けたとき、上司から受けた容赦のない報復について詳しく説明し、仕事を辞める直前の1年で身体的な疾患を持つに至ったのだと主張している。

雇用機会均等委員会(EEOC)に正式に訴えた際、「アンドリュー・マッケイブが公式な文書の中で継続的に標的にして名誉棄損を行い、原告に対して継続的なやり方で激しく過度な敵対的行動・態度を取った」とグリッツは主張している。

FBIもマッケイブもこの件についてコメントしていない。

期待の星だったグリッツ

グリッツは1997年に入局したが、その名前は知られていない。しかし、関わった事件には有名なものも多く、ウォールストリート・ジャーナルの記者のダニエル・パールとロバート・レビンソンがイランで誘拐され殺された事件もその一つだ。

9・11テロの数日後には、アメリカ航空77便でペンタゴンに突っ込んだテロリストの捜査を受け持った。また、2001年の炭疽菌事件の捜査チームにも参加した。グリッツは2009年から2012年まで、大量破壊兵器総局の戦略本部で主任を務めた。

グリッツは、対テロ分野のトップ捜査員の一人となり、CIAにも派遣され表彰を受けている。

CIRCAが入手した資料も、その突出した実績に対する評価を裏付けている。

「癌が巣食っている」

しかし、グリッツは、彼女が昇格してからすべてが変わってしまったと言う。

グリッツによれば耐えがたい状況となり、最終的に2012年に雇用機会均等委員会(EEOC)に申し立てを行い、2014年には訴えの修正を行った。

グリッツの主張では、EEOCへの申し立て後、上司とマッケイブは彼女に報復してきたということだ。その申し立てによると、グリッツはCIAへの派遣後わずか半年で上司がFBIに引き戻したと言っている。

6月にCIRCAが行った調査で、マッケイブはグリッツがEEOCに申し立てを行った2週間後に、グリッツを司法業務査察室(OPR)によるタイムカード不正の捜査対象にしたことが分かった。

FBIはグリッツがEEOCに訴える前にOPRの捜査を始めたと主張したが、マッケイブ自身の証言は大きく異なる内容だった。マッケイブは証言の中で、2012年6月19日の会話を詳述している。それによれば、マッケイブは、グリッツが訴えを起こそうとしていることを部下の一人から聞いた後、グリッツに対するOPR捜査を承認していた。

CIRCAはFBIがグリッツに対して反論した内容を入手した。上司は彼女を「不安定な人物」と呼び、職業倫理に疑問があるとしてCIAへの派遣中にFBIのタイムカード違反があったと指摘した。

グリッツは、今でもFBIの多くの元同僚と付き合いがあるが、指導層の一部が「7階を汚染した(poisoned the 7th floor)」と述べた。

「癌となっているグループがいます」とグリッツは話した。「最近のリークや利益相反の報道を見ればわかるでしょうが、清廉さを失っています。これほどの利益相反や恐怖による支配は、見たことも聞いたこともありません」

ロシア、マッケイブ、そしてグリッツの擁護者

グリッツがFBIとマッケイブに対して戦いを挑む中、一緒に働いたことのある米国政府幹部の中には、公然とグリッツを擁護した者も多かった。その中で最も強く支持した一人が、トランプ政権の前国家安全保障担当補佐官、マイケル・フリン中将だった。当時国防情報局長官であったフリンは、グリッツのために証言を申し出た。

今年初め、極秘の機密情報のリークでフリンの名前が明かされ、前ロシア大使との会話が明るみに出たために、フリンはホワイトハウスから突然追い出され、ロシアに対するFBI捜査の対象にもなった。マッケイブは、ロシア疑惑の捜査でも中心的な役割を担っていた。

6月、上院司法委員会のチャールズ・グラスリー委員長は、司法省に手紙を送り、マッケイブとFBIのフリン捜査に利益相反の可能性があるという疑問を提起した。

「マイケル・フリンが捜査されるという話を聞いたとき、フリンを追及するのだろうかと思いました」とグリッツは、フリンが国防総省で書いた証言のことを思い出しながら語った。「今でもマッケイブはフリンに対する捜査を忌避するべきだったと考えています」

しかし、フリンだけがグリッツの支持者ではなかった。グリッツのために証言した軍幹部は他にもおり、その中にはスタンリー・マククリスタル大将、キース・アレクサンダー大将、そして退役した海軍少将のB・L・ロジーもいた。ロジーはブッシュ政権とオバマ政権でホワイトハウスの国家安全保障委員会でテロとの戦いのディレクターを務めた。以上の全員がグリッツのために証言を書いた。

FBIの弁護士は、2014年にグリッツの支持者の証言を阻止しようとしていたいことが、CIRCAが入手したメモで明らかになっている。

「FBIは証言を阻止できませんでした」とグリッツは話し、FBIが証言を阻止しようとしたことを判事が非難したことを思い出して微笑んだ。

FBIの捜査官たちがグリッツのために証言を書くことを求めたとき、上司が止めたのだとグリッツは述べた。

「廊下を歩きながら、『君たちが私の名前を出したら厄介なことになるぞ』」グリッツは、マッケイブとその親しい同僚の言葉を引き合いに出した。

マッケイブに対する捜査は継続している

マッケイブは3つの連邦審理の対象となっており、その中の一つがグリッツのEEO訴訟だ。

マッケイブは現在、特殊検察官局によりハッチ法違反の疑いで捜査を受けている。

ハッチ法では、FBI職員は、「ある政党や政党の候補者、また特定の党の政治団体に協力して政治活動に従事すること」が禁止されている。グリッツの話とCIRCAが入手した資料によると、マッケイブは2015年に妻のバージニア州上院議員選挙に関与していたようだ。

また、司法省監査官による捜査が継続中であり、捜査を促したグラスリーによると、マッケイブは民主党の妻に対して行ったおよそ70万ドルの選挙献金を倫理報告の中で適切に開示しておらず、クリントンのサーバー事件から忌避すべきだったとされている。

グリッツは自身の裁判が早く判決を迎えることを願っているが、それにも増して「ただFBIがあるべき姿に戻ることを願っています」と述べた。

 

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