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コミー、トランプ、その「忠誠」の要求について新事実が浮き彫りにしたものとは?

投稿日:2018年4月23日

引用元:ワシントン・エグザミナー 2018.4.20>バイロン・ヨーク氏 オピニオン

昨年、トランプ大統領が当時FBI長官であったジェームズ・コミー氏に「忠誠」を求めたと報道された際、大きな怒りと非難の声が上がった。そのような要求は、大統領というよりもマフィアのボスに似つかわしいものだと言われた。「マフィアのボス」とは、コミー氏自身が本の中で使用した言葉であり、その本のタイトル(「Higher Loyalty(さらなる忠誠)」)は大統領の要求から取ったものだ。

現在、コミー氏の本とそれがきっかけで解明されたことが、「忠誠」の問題に新たな光を当てている。その光というのは、よりいっそうトランプ氏の立場が、当然とも言えるものであったと思わせるものだ。

要約すると次のようになる。トランプ氏が次期大統領という立場であった2017年1月6日に、FBI長官と最初の面談が行われたが、コミー氏はトランプ氏と単独で会うことを求めた。2人が1対1で向き合った際、コミー氏はトランプ氏にトランプ文書に書かれた「ゴールデン・シャワー(放尿)」の話を伝えた。コミー氏は、文書の他の内容については全く触れなかった。トランプ氏が2013年にモスクワのホテルで倒錯したセックス・ショーに関与した、という文書にあった話の概要を説明しただけだった。

コミー・トランプの1対1の面談から間もなく、マスコミは、インテリジェンス・コミュニティが不祥事の疑惑について次期大統領に報告したことを報道した。その報道のほぼ直後に、BuzzFeedは文書全体、つまり「ゴールデン・シャワー」を含めた全てを公開した。

(コミー氏の宣伝活動の最中に公開された)面談についてのコミー氏のメモでは、トランプ氏が忠誠を求めたとは書いていない。実際そこには、トランプ氏がコミー氏について称賛の言葉を多く口にしたと書かれている。コミー氏はこう書いていた。「彼は、私のことをとても高く評価しており、一緒に仕事することを楽しみにしていると言った」しかし、少なくともコミー氏が記録している限りでは忠誠の話はなかった。

ところが、コミー氏が大統領と次に会った1月28日には、コミー氏のメモによれば、トランプ氏は忠誠の話を持ち出した。2人はリークについて、またそれがいかに大きな損害を与える可能性があるかについて話し合った。コミー氏は大統領に、「政府全体で狂ったようにリークが行われている」と説明した。それからコミー氏はこう書いていた。「(トランプは、)忠誠を必要としており、忠誠を期待している、と言った」

(コミー氏がトランプ氏から解任された後リークした)そのやり取りについてのニュースが報道されると、トランプ氏が忠誠という言葉を口にしたことをめぐって、広く憤慨の声が上がった。しかし、(今まで不明だった)トランプ氏の言葉の背景が分かり、大統領が話したことがより深く理解できるようになっている。

トランプ氏はなぜ、FBI長官の忠誠心を疑ったのだろうか?もしかするとそれは、最初の面談でFBI長官が、トランプについてのモスクワでの性的な疑惑について口にし、その直後にマスコミでそれが公開されたせいかもしれない。大統領が、一体何が起きているのかと思い、またFBI長官が大統領自身に対してではなく機密保持に対して忠実であるのか疑問に思ったとしても、至極当然のように思える。機密保持は、米国のトップ捜査機関の責任者という彼の役割に必要とされるものなのだから。

他にもまだいくつかある。2017年1月6日にコミー氏が、トランプに1対1で文書のことを報告したという話は、我々は以前から知っていた。しかし、モスクワでの性的な疑惑についての話しかしなかったという話は、コミー氏がCNNのジェイク・タッパー氏との19日のインタビューで明かして初めて分かったことだ。(ポール・マナフォート氏について、マイケル・コーヘン氏について、共謀疑惑についての)文書の他の部分について、コミー氏は次期大統領に話さなかった。トランプ氏が文書をモスクワでの性的な話に結び付けても不思議ではない。

また、マイケル・イシコフ氏とデビッド・コーン氏が書いた Russian Roulette という新しい本から分かったことがある。コミー氏の最初の面談の直後に、トランプ氏はFBIが自分を脅迫していると考えたというのだ。

彼らはこう書いている。「トランプはこのようなことを以前見たことがあった。まさしく、彼のかつての師であった(マフィアや悪徳政治家の調停役として悪名高い)ロイ・コーンは、これがどういうことか知っていた。コミー同様FBI長官であった、有名なJ・エドガー・フーバーも同じことをしていたのだ。フーバーは、政治家や有名人のキャリアを、あっという間につぶすことのできる情報を自らが握っていることを彼らに密かに知らせていた」

現在記者の中には、トランプ氏は「報告文書の中のある特定の一節が頭から離れなかった」のではないかと言っている者もいる。それはつまり、「ゴールデン・シャワー」の光景のことだ。ではなぜそうなるのだろうか?一体全体、文書中の全ての要素の中で、FBI長官が最初の面談でトランプに伝えることを選んだのは、セックスの描写だけであったということがあり得るだろうか?

ところでイシコフ氏とコーン氏、またそれ以外の消息筋の話から、文書をまとめた者たち自身 — イギリスの元スパイ、クリストファー・スティールとライバル調査団体のフュージョンGPS — も、モスクワでのセックス話の真実性を、ほとんど信じていなかったということが分かっている。スティール氏は、話が本当である見込みは五分五分だと言っていたと報道されたことがあり、フュージョンGPS代表のグレン・シンプソン氏は、その話の情報源のロシア人のことを「大ぼら吹き」と見なしており、スティール氏に対する印象を良くするために作り話をした可能性があると考えていた。

しかし、FBI長官が2017年1月6日に大統領に伝える話として選んだのは、それだったのだ。しばらくしてリークされ、完全に世間に広まったのはその話だ。そのようなことが全て起きた後、トランプ氏はFBI長官の忠誠心を疑うようになった。果たして疑わずにいられただろうか?

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